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コンパック、3Dコンテンツ制作システムを発売


2001年1月17日

コンパックコンピュータ(株)は17日、ウェブ用3Dコンテンツ制作システム『Compaq Creation Studio』を2月上旬に発売すると発表した。


ウェブ用3Dコンテンツ制作システム『Compaq Creation Studio』。ハードとソフトが1パッケージとなった統合システムだ

三洋、マジックアワーと協力し、統合システムを提供

Creation Studioは、実対象物をデジタルカメラで撮影し、撮影画像からウェブ用の3Dデータを作成、加工するためのハード/ソフトをパッケージ化した製品で、コンパックのデスクトップPC『Compaq Deskpro WS 250』のほか、三洋電機(株)と(株)マジックアワーと協業し、三洋、マジックアワーの製品を合わせた統合システムとなっている。また、販売後の製品保守および技術サポートは、(株)ニューディメンションが担当する。

製品構成は、コンパックの『Compaq Deskpro WS 250』、三洋電機の3D画像制作システム『RealModelist』および3DCG編集加工ソフト『RealArtist』、マジックアワーのウェブ用3Dオーサリングソフト『PowerSketch/Real』。三洋とマジックアワーの製品は、それぞれ『Compaq Creation Studio』のために開発されたもの。

『Compaq Deskpro WS 250』は、CPUにPentium III-1GHzを採用し、18.2GBのHDDと256MBのメモリーを搭載、グラフィックスカードはELSA Gloria IIで、OSはWindows 2000 Professional、17インチCRTディスプレーが付属する。RealModelistは、三洋のデジタルカメラ(『SX-550』もしくは後継機)、専用デジタル3D入力ソフト、カメラ用の三脚台、撮影対象物を置くための回転台、背景板となるカラーパネルで構成される。


PC本体とCRTディスプレー、デジタルカメラ、専用ソフトはもちろん、三脚、回転台、カラーパネルまでワンセット。写真のアヒルちゃん以外はすべて提供される。ちなみにこのアヒルちゃんは発表会のデモで被写体として活躍したもの

デジカメで自動撮影、照明効果付きの3Dデータを作成

システムの流れは、まずRealModelistを用いて被写体を回転台に設置しデジタルカメラで撮影する。回転台にはカメラから被写体までの位置情報を検知するための特別なマークが付けられており、そのマークを解釈することで回転台とカメラの位置を把握、計算処理を行なうため、被写体と回転台の両方を撮影する必要がある。被写体と回転台が画像に収まるよう調整し、撮影設定を行なうと、回転台が10度刻みに自動的に回転、合計36枚の被写体画像が自動撮影される。


アヒルちゃんを撮影。1枚撮影するごとに回転台が自動的に回る

撮影中、ディスプレー画面に表示される画面。画面内に被写体と回転台が表示されるように調整する必要がある

その後、撮影した画像のシルエット(輪郭)をベースに3D形状計算処理を行ない、3Dポリゴンデータ(デフォルトは5000ポリゴン)に変換、さらにカラーテクスチャーを貼り付けて3Dデータを作成する。


RealModelistで撮影した画像を元に作成した3Dデータ。このデモデータのファイルサイズは48KB

作成した3Dデータは、PowerSketch/Realで、ウェブブラウザーで表示できるようオーサリングを行なう。これにより、ウェブブラウザー上で3Dオブジェクトを表示、マウスでオブジェクトを自由に回転させて閲覧することが可能となる。

また、PowerSketch/Realには照明効果付きの展示室テンプレートが300種類以上用意されており、展示室空間に3Dオブジェクトを置いて照明付きのリアルなオブジェクトを表示できる。3Dオブジェクトは同画面で複数表示することが可能。エンドユーザーがこの3Dコンテンツをウェブブラウザーで閲覧するには、同社がオンライン無償提供する専用ビューアー『PowerSketch/Viewer』が必要となる。


作成した3Dデータを、PowerSketch/Realでオーサリング処理。展示室テンプレートを用い、ウェブブラウザー上で照明効果付きの3Dデータを閲覧できるようになった。マウスで視点を変えることも可能。照明効果を付けた際のファイルサイズは60KB。写真は3Dデータを3つ同画面に表示している

そのほか、RealModelistで作成した3DデータをRealArtistで編集し、DXF/STL/DSファイル形式に変換することで、各種3Dモデリングソフトなどで利用することが可能となる。

今後は人や車、建物も対象物に

Compaq Creation Studioの価格は198万円。リース会社による4年リース試算例で月額5万円前後での導入が可能という。

現在の撮影対象物(被写体)は小規模なものに限られるが、今後は人物や車、建物にも対応し、さらに各種CG/CADソフトで作成した3Dデータなども扱えるようにするという。また、3DコンテンツをPCだけでなく各種PDAや次世代携帯電話などでも閲覧できるようにしたいとしている。

本日コンパック本社で行なわれた発表会で、コンパック副社長コマーシャルビジネス統括本部長の馬場真氏は「3Dコンテンツを提示できるこのシステムは、ウェブビジネスを次のレベルに昇華するための大きなテクノロジーだ。このシステムにより、誰でも安く簡単に素早く3Dコンテンツを制作できる。統合システムなので1社ではできないため、他3社と協業で提供する」と語った。


馬場氏はPocket PCについても言及、「日本でも今春に導入する」と述べた。米国では2000年4月に導入しているが「Pocket PCは非常に売れている。予想の10倍だ。月産10万台作っているが需要が60万台なので作っても作っても間に合わない状態。日本ではキャリアと協力することが重要。2〜3万円台で出せればユーザーにとって魅力的なものになるのでは」と語っている

米コンパックコンピュータの『iPAQ Pocket PC』。同様のモデルが今春日本にも登場するか?

(編集部 桑本美鈴)


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