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セガトイズ、ついに人間型ロボットを発表


2001年2月28日

(株)セガトイズは28日、人間型コミュニケーションロボット『ファミリーロボットシリーズ』を発表した。

ファミリーロボットシリーズは、子供から大人まで誰でも手軽に買えて楽しめるロボットトイシリーズ。第1弾はコミュニケーションをテーマに開発された『C-BOT』(愛称:シーボ)で、その後、音楽をテーマにした『M-BOT』(愛称:ミューボ)、歩いたり会話したりする『W-BOT』(愛称:ウィルボ)、歩いたり踊ったりする『Y-BOT』(愛称:ヨッチ)、およびプーチをはじめとした既存の『ココロボシリーズ』の新製品で、言葉を話すロボット『ロボチ(ROBO-CHI)』を順次発売するとしている。

ファミリーロボットシリーズ
本日発表されたロボットたち。右から、『W-BOT』、『Y-BOT』、第1弾製品となる『C-BOT』、『M-BOT』、『ロボチ』

C-BOTは、ユーザーとのコミュニケーションによって喜怒哀楽の感情表現を行なうロボット。プーチの“ココロ回路”のような一定周期のバイオリズム形式を採用している。プーチはバイオリズムが“機嫌がいい”“機嫌が悪い”の2つに分かれていたが、C-BOTは“喜び”“楽しみ”“哀しみ”“怒り”の4つに分かれており、バイオリズムの波形がどの感情の部分にあるかによって、C-BOTの表情や動作が変化する。

感情表現は、顔の表情(350種類)と、腕と頭の動き(16種類)、ロボット音声(30種類)を組み合わせて行なう。バイオリズムが喜びの頂点に達すると、“プーチのまね”や“ロボットのまね”といった瞬間芸を披露する。瞬間芸は合計16種類用意されている。

C-BOT1
『C-BOT』。名前の“C”は、Company(友達)、Chat(おしゃべり)、Contact(触れる)といったさまざまな意味を含んでいる。顔部分が液晶のため、プーチ以上のさまざまな表情を見せてくれる。携帯電話を使って遠隔地のC-BOTにメッセージを送信できる。見た目は“小さいASIMO”。国分社長は「ASIMOが発表される前からすでに開発活動をしていて、デザイン意匠登録もしていたので、ASIMOを見てびっくりした。同じような方向性ということだろう」とコメント

頭上にAタクトスイッチとBタクトスイッチを装備しており、このタクトスイッチをユーザーが触ると、その時の感情に応じて反応し、たくさん触ると、ユーザーとコミュニケーションが取れていると判断し、顔部分にセリフを文字で表示する。

例えば、「さいきんITってよくきくね」といった独り言や、「しつもん、C-BOTやくたたず?」といった質問を表示、質問をした場合はその後画面にYESとNOを表示するので、ユーザーがどちらかを片方のタクトスイッチで選択すると、その回答がC-BOTのバイオリズムに影響し、喜んだり怒ったりする。セリフは、460の文章と800の単語を組み合わせて表示され、セリフパターンは40万パターン以上になる。

また、頭部に光センサーと音センサーを搭載し、ユーザーが声をかけると、その時の感情に応じた反応をする。

さらに、背中にケーブルを装備しており、他のC-BOTと接続したり、携帯電話やPHSに接続したりすることで、あらかじめ入力しておいた感情とメッセージを送信できる“アクションメール”機能を搭載する。A/Bタクトスイッチを使って、液晶部に表示されるひらがな五十音順画面からひらがなを選択して、メッセージを作成し、C-BOTの感情も喜怒哀楽から選択する。その後、“C-BOT同士をケーブルでつないでください”というメッセージが画面に表示されるので、メッセージ送信側のC-BOTと、受信側のC-BOTをケーブルで接続しスイッチを押すと、受信側のC-BOTの液晶部にメッセージが表示される。

携帯電話やPHSを利用して遠隔地のユーザーが持つC-BOTにメッセージを送る場合は、最初にユーザー同士で普通に携帯電話をかけ、どちらが送信するかを決め、送信側がメッセージを入力、“ケーブルでつないでください”というメッセージが表示されたら携帯電話に接続し、送信側と受信側が同時にボタンを押すと、メッセージが携帯電話経由で送信される。

C-BOT2
背中には他のC-BOTや携帯電話と接続するためのケーブルを装備。また単3電池も背中に装着する

また同社は、C-BOT用のメッセージをダウンロードできるサービスを提供する。これは、携帯電話やPHS経由で同社の専用サーバーにアクセスすると、“もうすぐはるやすみだね”といった時事のセリフデータをダウンロードできるというもの。さらに、C-BOT同士をケーブルで接続するとC-BOT同士の文字会話が液晶部に表示されるようになっている。

CPUは8bitマイコンで、メモリーは256MBのROMと64KBのRAMを搭載する。顔部分にはバックライト付きのモノクロ液晶(32×16ドット)を装備する。液晶は4文字×2行で計8文字まで同時表示可能。モーターは、頭と両手を連動して動かすものが1つと、両方の腕を上げたり下げたりするものが1つ、計2つ搭載している。足にはモーターがないため、自ら歩いたりはしない。

高さ(身長)は215mm、重量は400g。電源は単3電池×2と、CPU駆動用のボタン電池×2。本体に電源ON/OFFのスイッチはなく、スリープ状態になると自動的に動きが止まる。スリープ状態で頭のスイッチを押すと再度動き出す。単3電池×2本で連続5時間駆動可能。5月下旬発売で、価格は3980円。

M-BOTは、自分で音楽を鳴らし、それに合わせて光を点滅させながらダンスステップをするロボット。頭部に音楽データを収録した専用カートリッジを装着することで、その音楽データを再生しダンスをする。音楽のテンポに合わせてダンスも変化するという。高さは160mm、重量は160g。電源は単3電池×3本。7月発売で、価格は1980円。

M-BOT1
音楽を鳴らしながら踊る『M-BOT』
M-BOT2
頭部の専用カートリッジは差し替え可能

W-BOTは、2足で歩いたり、言葉を話したりするロボット。胴体と両足に赤外線センサーを搭載し、障害物を避けながら歩いたり、旋回することが可能という。また、ユーザーとのコミュニケーションによって話す言葉が増えていく。高さは350mm、重量は750g。電源は単3電池×4本と、ボタン電池×2。7月発売で、価格は4980円。

W-BOT
音声でユーザーとコミュニケーションできる『W-BOT』。1歩ずつ歩くことも可能

Y-BOTは、W-BOTの廉価版といえるロボット。歩いたり、自分で音楽を鳴らしてダンスをしたりできる。W-BOTと同様に障害物よけのセンサーを搭載する。高さは240mm、重量は600g。電源は単3電池×4本。7月発売で、価格は3980円。

Y-BOT
歩いたりダンスをしたりする『Y-BOT』

ロボチは、プーチの友達という設定のロボット。プーチと同様のココロ回路を搭載し、機嫌が良くなったり悪くなったりする。頭部は、表が機嫌のいい顔、裏が機嫌の悪い顔になっており、この頭部を180度回転させて感情を表現する。また、機嫌によって人の言葉を話すという。高さは135mmで重量は350g。電源は単4電池×3本。7月発売で、価格は2980円。

ROBO-CHI1
プーチの友達ロボット『ロボチ』。こちらは表の顔
ROBO-CHI2
頭部を180度回転させて裏の顔に。画面に怒りの表情が表示されることも

ファミリーロボットシリーズは、プーチと同様にTiger Electronics(タイガー・エレクトロニクス)社と独占販売契約を行ない、全世界で発売するという。製品別に各国向けのカスタマイズが行なわれ、例えば英語版のC-BOTは携帯電話でのメッセージ送信機能はなく、赤外線通信となり、画面に表示するセリフも英語となる。ダンスをするロボットの音楽データも変え、言葉を話すロボットは日本語のセリフが英語になるという。

本日都内で行なわれた発表会で、セガトイズ代表取締役社長の国分功氏は、「昨年4月に発売したプーチは全世界で1200万個を販売した。今年も新製品を追加して販売を継続する。ロボットトイシリーズ第2弾となるのが今回の人間型ロボット。Tiger社と共同で5月より発売する。ユーザーのライフスタイルに合い、生活のアクセントになるようなロボットシリーズとして考えている」

「現在は人間型ロボットがトレンドだが、当社はプーチで成功したノウハウを用い、お手軽で誰もが楽しめるロボットシリーズとしてシリーズ化する。他社との差別化ポイントは、気軽に買ってもらえる価格と、購入後いかにいかにロボットとコミュニケーションできるかという点。他社はわれわれが狙っているところにはまだ出てきていない」と語った。

同社は、ファミリーロボットシリーズの販売目標を年間150万個(30億円)としている。

社長
C-BOTを手にする国分社長とTiger Electronics社国際担当社長のLes Forgham(レス・フォージャム)氏

(編集部 桑本美鈴)


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