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パーム、Palm OS 4.0搭載の『m500』『m505』日本語版発表
2001年4月23日
パーム コンピューティング(株)は23日、3月に米国で発表した新型Palmハンドヘルド『m500』と『m505』の日本語版を発表した。価格はオープンで5月末に発売予定。予想店頭価格は、モノクロ液晶搭載のm500が4万4800円、カラー液晶搭載のm505が4万9800円。
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『m505』6万5000色表示可能なカラーTFT液晶ディスプレーを搭載する |
m500/505は、同社のアルミ合金の薄型Palmハンドヘルド『Palm Vx』の後継となる製品で、SDカードスロットを搭載したことが最大の特徴。そのほか、ハードウェア上の主な変更点は、新しい拡張コネクター“ユニバーサルコネクタ”の採用、CPUにDragonBall VZ-33MHz(VxはDragonBall EZ-20MHz)、アラーム用バイブレーターの内蔵。m505が搭載するカラーTFT液晶ディスプレーは、6万5000色表示となり、従来のカラーTFT液晶搭載機である『Palm IIIc』(256色表示)から表現力が増した。搭載メモリー容量(8MB)や画面解像度(160×160ドット)には変更はない。
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『m500』モノクロ液晶搭載だが、Vxよりもコントラストが向上している。m505とはボタンの色が違うことに注意 |
多様な周辺機器が期待されるSDカード
SDカードスロットは、メモリーカードだけでなく、I/O機能を持ったSD I/Oカードにも対応するとしており、サードパーティーからBluetooth機能やスキャナー、GPS機能を持った製品が登場するとしている。SDカードに収録されたアプリケーションは本体内メモリーにコピーすることなく直接実行できる。パーム コンピューティングは、パソコン無しで本体データのバックアップが可能なバックアップカード、16MBのメモリーカード、“SimCity”など10種類のゲーム(英語版)を収録したゲームカードなどを発売する。今後は辞書カードや、地図と店舗情報などが収録されたシティガイドカードなどを販売するとしている。
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SDカードスロットの位置は背面右上(カードは付属しない) |
新しい拡張コネクターであるユニバーサルコネクタは、今後パーム コンピューティングが発売するすべての製品で採用されるとしている。コネクターの形状はもちろん、背面にある穴の位置も合わせて規格化しており、拡張機器の共通化を目指している。コネクター部分はピン数が従来の10から16に増えているが、何が変更/追加されたかは公開していない。シリアル通信時の最高データ速度は230kbpsとなり、HotSync(パソコンとのデータ同期)がVxなどの2〜3倍に高速化している。周辺機器としてユニバーサルコネクタ対応のポータブルキーボード、100-240Vに対応したAC充電キット、56kbpsモデム、シリアル(RS-232C)クレードルを発売する。
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電源ボタンは半透明でLEDを内蔵。アラーム時に点滅させることができる |
バイブレーターと合わせて、電源ボタンが半透明のLED内蔵タイプになり、従来の音によるアラームを消して、光または光と振動によるサイレントアラームが可能となった。なお、外形はVxに近いが、ペンを入れる部分の形状が若干異なるため、これまでのケースは使えない。パーム コンピューティングはm500/505対応のケースをオプションで用意する。
Vx、IIIcとm500/505の主な仕様比較
| 製品名 |
Vx |
m500 |
IIIc |
m505 |
| Palm OS |
3.5 |
4.0 |
3.5 |
4.0 |
| CPU |
DragonBall EZ-20MHz |
DragonBall VZ-33MHz |
DragonBall EZ-20MHz |
Dragonball VZ-33MHz |
| ディスプレー |
モノクロ16階調 |
256色カラーTFT |
6万5000色カラーTFT |
| 筐体 |
アルミ合金 |
アルミ合金+プラスチック(背面) |
プラスチック |
アルミ合金 |
| バッテリー |
リチウムイオン |
リチウムポリマー |
リチウムイオン |
リチウムポリマー |
| バッテリー持続時間(1日30分使用して) |
4週間 |
2週間 |
4週間 |
| メモリー |
8MB |
| クレードル |
シリアル |
USB |
シリアル |
USB |
| SDカードスロット |
なし |
あり |
なし |
あり |
| 電源LED/バイブレーター |
なし |
あり |
なし |
あり |
| サイズ |
縦114×横78×高さ10mm |
縦114×横79×高さ10mm |
縦128×横80×高さ17mm |
縦114×横79×高さ13mm |
| 重さ |
113g |
113g |
193g |
139g |
| 価格 |
3万4800円 |
オープン |
3万2800円 |
オープン |
| 予想店頭価格 |
― |
4万4800円 |
― |
4万9800円 |
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Web Clippingサービスが開始
ソフトウェア面では、Palm OS 4.0となったことでモデムなどを使った“Web Clipping”(※1)に対応した。ソフトバンク・ファイナンス(株)とイー・トレード証券(株)によるオンライントレードサービス“E・Trade”、(株)日経ビーピーによるニュースサービス“BizTech”、凸版印刷(株)による占いコンテンツ『Hello Kitty』などを予定している。
※1
Web Clipping:無線機能を内蔵した『Palm VII』で最初に搭載された機能。Palm専用に作られた独自規格のウェブコンテンツを、Palmハンドヘルド上にコンテンツごとに用意されたアプリケーションからアクセスする仕組み。必要なデータのみを圧縮して送受信することで、素早い応答が可能という。
そのほかPalm OS 3.5からの改善点、強化点は多数あるが、主なところでは文字フォントがより読みやすいものに変更されたほか、複数のタイムゾーンを移動する際のスケジュール管理機能、セキュリティー機能が強化された。追加された内蔵アプリケーションでは、“手書きメモ”、“時計”がある。また電卓はカラーに対応したほか、桁数が12桁になり平方根ボタンを追加した。
また、画像表示・編集ソフト『MGI PhotoSuite Mobile Edition』、直接インターネットメールのやりとりができる『MultiMail SE』、技術/ビジネス関数電卓『Infinity Softworks powerOne Personal Calculator』、ひらがな認識ソフト『楽ひら』がバンドルされる。
楽ひらは、松下電器産業(株)製ソフトで、2000年10月に(株)エム・ディ・エスを通じて発売した日本語手書き認識ソフト『楽ペン』から、漢字認識を取り除いてひらがな認識に特化したもの。楽ペンと比較してひらがな精度が向上したという。楽ひらは、Palmハンドヘルドの文字用と数字用の2つのGraffitiエリアの両方に交互に文字を入力できることや、辞書とプログラムを合わせて80KBと小さいことが特徴。文字の認識速度はDragonBall-16MHzにおいて、1文字当たり0.2秒以下で、漢字もサポートした楽ペン(0.4秒以下)のほぼ2倍の速度。松下電器産業では、現時点で楽ひらを単独で販売する予定はないとしている。
なお、m500、m505の発売後も、VxとIIIcおよびm100、m105は継続して販売の予定。価格など詳細については未定ながら、VxとIIIcについては、Palm OS 4.0へのアップグレードを行なう予定という。
記者発表会の模様は追って掲載する。
(編集部 佐々木千之)
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