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ジャストシステム、『一太郎11』、『花子11』、『ATOK14』を発売


2000年10月11日

(株)ジャストシステムは11日、日本語ワープロソフト最新版『一太郎11』と、グラフィックスソフト最新版『花子11』を2001年2月上旬に、日本語変換ソフト『ATOK14』を2001年2月下旬にそれぞれ発売すると発表した。

キーボード操作中心の“プロフェッショナル画面”を搭載した『一太郎11』

『一太郎11』パッケージ

文書作成画面の右側に、情報を表示するの窓“ナレッジウィンドウ”が追加された。ナレッジウィンドウは、作成している文書上でカーソルがある位置の単語の意味情報を表示する“Dictionary”、操作状況に応じたショートカットキーを説明する“Shortcut Key”、知っていると便利な一太郎の操作方法を紹介する“Technique”、タイマー機能付きのメモ書き領域“Memo”で構成される。将来は、このナレッジウィンドウに、電子メール機能やインスタントメッセージ機能も組み込む予定という。

罫線機能も強化された。カンマ/タブなどで区切られた文字列や、CSV形式のテキストを直接罫線表に変換できる。また、Enterキーで罫線を移動させたり、スペースキーで線の種類を変更したりなど、キーボード操作で罫線の編集が可能。十字の罫線カーソルも用意されており、列方向の位置揃えが容易になる。罫線内のインデントも指定できるようになった。

印刷機能では、印刷方法に、例えばA4縦の用紙を12枚に拡大して印刷し、張り合わせて大きな垂れ幕を作成できる“垂れ幕印刷”を搭載する。

一太郎に慣れているユーザー向けに、ツールボックスやプルダウンメニューを画面から除き、広い画面を使ったキーボード操作で文書を作成できる新しいインターフェース“プロフェッショナル画面”を搭載する。画面上でAltキーを押すと、よく使うコマンドメニューが一覧表示され、キーで選択して利用できる。これにより、キー操作に慣れているユーザーはよりスピーディーに文書作成を行なえるという。

机の上に紙を置いたかのようなシンプルなインターフェース“プロフェッショナル画面”。キー操作に慣れているユーザーはよりスピーディーに作業できる

そのほか、大きな表を作成しても自動的に用紙内に収まるように縮小して文書内に貼り付けられる“表枠作成ツール”、段落の先頭文字だけサイズを大きくする“ドロップキャップ”、組文字作成、作成中の文書を解析して自動的にタイトルや見出しの段落スタイルを設定できる“オートブック”などの機能を搭載する。

2001年2月上旬発売で、価格は2万円。バージョンアップ版は8000円。一太郎11のほかに、ATOK14、電子メールソフト『Shuriken 2.2』、スケジュールソフト『Sasuke 2.1』が付属する。対応OSはWindows 95/98/Me/2000/NT4.0。

複数ページ画面をサムネイル表示できる『花子11』

『花子11』パッケージ

花子11は、編集画面右側に、よく利用する図形や文字データを登録できる“クリップウィンドウ”が追加された。登録した図形はドラッグ&ドロップで作成中の画面に貼り付け可能。

複数ページにまたがる画面をサムネイル表示できる“カタログ表示”機能を搭載、サムネイル上で図形のページ移動や、ページの並べ替えが可能。

複数のページをサムネイル表示できる“カタログ表示”

“簡易地図作成モード”は、地図作成用の部品やツールが自動的に表示され、簡略的な地図を作成できる。フリーハンドで描いた曲線の軌跡がそのまま道路や鉄道線になる“曲線道路”、“曲線鉄道線”といった描画コマンドも用意されている。

また、アニメーションGIF作成機能を搭載。個々の図形を選択して、パラパラマンガのような簡単なアニメーションGIFを作成できる。例えば、新機能の1つであるブレンド機能を利用して複数の図形をブレンドし、その図形をカタログ表示機能を使って各ページに配置、アニメーションGIF形式で保存することでアニメーションGIFを作成できる。

そのほか、文字をベジェ図形に変換できる“文字アウトライン作成”、グラフィックの描きかたのコツを紹介する“Tips集”(300項目)、絵のサンプルを利用して描きかたを紹介する“テクニック集”(40項目)などを搭載する。

発売日は2001年2月上旬で、一太郎11と同時発売。価格は1万2000円で、バージョンアップ版は8000円。花子11のほかに、ペイント&レタッチソフト『花子フォトレタッチ2』、画像データベース『デジビュー2.0』、電子メールソフト『Shuriken 2.2』、スケジュールソフト『Sasuke 2.1』が付属する。対応OSはWindows 95/98/Me/2000/NT4.0。

インターネットを利用したサービスを提供

同社は、一太郎11または花子11を購入し登録したユーザーを対象に、インターネットサーバー上に専用のディスクスペースを持てるサービス“インターネットディスク(仮称)”を無償で提供する。ディスクスペース容量は50MBで、一太郎11と花子11の両製品を購入した場合は100MBのディスクスペースを利用できる。これにより、自宅や会社、外出先などさまざまな端末から同じファイルにアクセスが可能となる。ディスクスペース上にはどのようなファイルを置いてもいい。ディスクスペースは、一太郎11や花子11からシームレスにアクセスできるほか、エクスプローラからでも利用可能。

同社は今後、インターネットを活用した付加価値サービスとして、携帯電話からもディスクスペースにアクセスできるデータコンバートサービスや、グループコミュニケーションサービス、高度な検索/分類/要約サービスなどを無償/有償で順次提供していくとしている。これらのインターネットサービスについては、後日正式発表が行なわれるという。

変換エンジンをさらに強化した『ATOK14』

『ATOK14』パッケージ

ATOK14は、日本語変換エンジンのチューンナップが行なわれており、文節区切り/同音語変換の精度の向上、接頭語/接尾語処理の強化、学習副作用低減の強化が行なわれている。例えば“あのちーむはさいどからのせめによわい”という文章は、ATOK13では“あのチームは再度からの攻めに弱い”となってしまったのに対し、ATOK14では“あのチームはサイドからの攻めに弱い”と変換できる。

校正支援機能として、二重敬語の指摘、さ入れ表現の指摘、読みの誤り指摘に対応している。例えば、“お食べになられる”という二重敬語は“お食べになる”、“がりゅうてんせい”といった誤った入力には“画竜点睛”(「がりょうてんせい」の誤読)として指摘する。

インターネット環境に適した入力支援機能として、メールボックスやウェブの履歴から未登録語を自動的に学習できる“AI辞書トレーナー2”、単語入力時にスペルを自動チェックする“英文スペルチェック”を搭載。

また、話し言葉の対応を強化し、“いってきまーす”といったくだけた表現や、“チョーイケてる”などのカタカナ交じり表記への変換に対応している。推測変換も強化し、郵便番号を入力すると対応した住所を推測して表示できる。

標準辞書のほかに、コンピュータ・インターネット辞書、経済・ビジネス用語辞書、トレンド辞書2001年版、人名辞書、マイペディア99テキスト版という5種類の専門辞書を搭載している。

ATOK14の文字パレット。部首を指定して漢字を検索する際、手書きで部首検索を行なえる

2001年2月下旬発売で、価格は9800円。対応OSはWindows 95/98/Me/2000/NT4.0。なお、Macintosh対応版については2月をめどに開発を進めているという。

また、ATOK関連のインターネットサービスを順次提供していく。現在、ATOK関連のインターネットサービスとしては、ことばを入力するだけで目的のホームページにアクセスできる“ATOK Direct”が提供されているが、今後は、インターネットサーバー上の辞書/辞典にアクセスして検索/参照できる“ATOK Library”(仮称)、サーバー上にある“ATOK Disk”(仮称)にユーザー辞書やATOK環境を書き込み、異なるPC上でも自分専用のユーザー辞書やATOK環境を利用できる“ATOK Sync”といったサービスを提供するという。これらのインターネットサービスについては後日正式発表が行なわれる見込み。

一太郎11βモニターを募集

本日都内ホテルで行なわれた発表会で、同社常務取締役の福良伴昭氏は、新製品のコンセプトについて、「21世紀にふさわしいインターネットを快適に利用できる製品。情報共有手段としてインターネットサービスを利用できる。これまではより快適に使えるソフトを開発してきたが、今後はソフトを活用するフィールドをインターネットに広げ、インターネットを活用できる製品を提供する」と説明した。


同社常務取締役の福良伴昭氏

同社は、10月14日から2001年6月30日までの期間、一太郎10購入ユーザー、花子10購入ユーザー、Justsystem Office10購入ユーザー、一太郎10&花子10スペシャルパック購入ユーザーを対象に、特別価格で一太郎11、花子11にアップグレードするキャンペーンを実施する。対象ユーザーは、一太郎11、花子11をそれぞれ3000円で、一太郎11と花子11のセットを5000円でアップグレード可能。

なお、一太郎ユーザー向けウェブサイト“一太郎Web”では、一太郎11のβ版を試用できるβモニターを500名募集する。申し込み締め切りは10月22日午前0時。

(編集部 桑本美鈴)


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