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ボーランド、Linux対応のビジュアル開発環境『Boland Kylix』を発表


2001年2月2日

ボーランド(株)は2日、Linux対応のビジュアル開発環境『Boland Kylix』英語版の製品説明会を行なった。

Linux用ビジュアル開発環境『Kylix』英語版の画面

Linux初の本格的なビジュアル開発環境

Kylixは、GUIやウェブアプリケーション、データベースアプリケーションなどを開発できるLinux用のRAD(Rapid Application Development)ツール。現在のLinux環境はコマンドライン開発が中心であるため生産性が低いが、Kylixのビジュアル開発環境により、Windows用アプリケーションを開発するのと同じように、Linux対応アプリケーションを開発できるようになるという。使用可能言語はObject Pascal。Kylix構想発表時にはC++にも対応するとしていたが、今回正式発表されたKylixはObject Pascalのみ使用可能となっている。

また、クロスプラットフォーム開発のためのコンポーネントライブラリ“CLX”(Component Library for Cross Platform:クリックス)を搭載する。CLXは、WindowsとLinuxとの開発の互換性を高めるもの。『Boland Delphi』や『C++ Builder』のコンポーネントライブラリをモデルに設計されているため、Delphiで開発したWindows用アプリケーションを容易にLinux用に移行できる。

CLXは、メニューやボタン、データベース接続など165個以上の“CLXコンポーネントパレット”を備えており、従来より短期間でさまざまなアプリケーションを開発できるようになっている。また、CLXで開発されたアプリケーションは、将来のDelphiで再構築できるという。さらに、ウェブブラウザーとサーバー、データベースの開発技術を組み合わせた“NetCLX”を利用して、Apacheを使ったウェブサーバー開発も可能だ。このほか、IBM DB2やOracle 8i、InterBase、MySQL用のデータベースドライバーを通じて、開発するアプリケーションにデータベース情報を組み込める“DataCLX”や“dbExpress”も用意されている。

本日都内で行なわれた発表会のデモで紹介されたWindows用ビジュアル開発環境『Delphi』の画面
Kylixの画面。KylixはDelphi環境をモデルに設計されたため画面もそっくり

製品ラインナップは3種類

Kylixは、ウェブ開発者向け『Kylix Server Developer』、アプリケーション開発者向け『Kylix Desktop Developer』、オープンソースソフト開発者向け『Kylix Open Edition』の3製品が用意される。

Server Developerは、Kylixの全機能を搭載した最上位製品で、165以上のCLXコンポーネントを備え、ウェブサーバーモジュール作成機能“WebBroker”、Apache対応のNetCLXインターネットコンポーネント、Oracle 8iやIBM DB2対応ネイティブドライバー、InterBaseやMySQL対応ネイティブドライバー、SQLモニターなどを搭載する。英語版は2001年第1四半期発売で、価格は1999ドル(約23万円)。

Desktop Developerは、130以上のCLXコンポーネントを備え、インターネットコンポーネント、個人用XMLデータベースエンジン“MyBase”、InterBaseやMySQL対応ネイティブドライバーを搭載する。英語版は2001年第1四半期発売で、価格は999ドル(約11万5000円)。

Open Editionは、オープンソースソフト開発専用の製品で、ネイティブコードコンパイラやソースレベルデバッガなどを搭載する。ボーランドのウェブサイト上から無償ダウンロード、またはパッケージ(ハードコピーのドキュメントとCD付き)で提供される。パッケージの価格は99ドル(約1万1000円)。無償ダウンロード開始時期は2001年半ば。

上記3製品とも、日本語版の出荷時期、価格は未定。

英語版で動作保証されているLinuxディストリビューションはRed Hat 6.2以上、Mandralke 7.2以上、SuSE 7.0以上。日本語版に関しては、ボーランドとターボリナックス ジャパン(株)が技術およびマーケティングで提携、Turbolinux Workstation上でのKylix日本語版の動作検証を行なうほか、他のLinuxディストリビューションベンダーとも技術提携、マーケティング提携を計画中だという。

(編集部 桑本美鈴)


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