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【MACWORLD EXPO/TOKYO Vol.6】EXPOブース最終チェックリスト


2001年2月24日

海外でのMACWORLD EXPOとは反対に、開催日数や出展社が減りここ1〜2年、規模が縮小傾向にあるMACWORLD EXPO/TOKYOだが、会場周辺のホテルや会議場では昼夜を問わず記者向けのイベントやインタビューが行なわれており、特にこの夏のMac OS Xに向けて頑張るサードパーティー各社の熱気が伝わってくる。こうしたイベントのおかげで、まだほとんど会場を回れていない筆者だが、今日、駆け足で見かけたブースや今日出会った人々に聞いたおもしろいアイテムを簡単にまとめてみた。もっとも、筆者はまだExpo会場全体の4分の1も見ていないので、偏った紹介になることをあらかじめお断りしておく。

Blue DalmatianのiMac
Blue DalmatianカラーのiMac。やはりiMacの新色は現物で見ておきたい
Flower Power iMac
こちらも新色のFlower Power iMac

1]アップルブース(ブース番号:501)

ワイルドなFlower PowerとBlue DalmatianのiMacが印象的なアップル社のブースだが、実はこれらの製品は既にパソコンショップの店頭に並び始めている。アップルブースの本当の目玉は、(新iMacのポスターはもちろんのことだが)3月24日まで触れることができないMac OS Xと、同じ頃まで入手することができないGeForce 3搭載のPower Macだろう。

まだまだ入手が困難なiDVDや本格的なDVDタイトルの製作ができるDVD Studio Proも、ぜひともチェックしておきたい。さらに、アップル社にはもう1つ隠れた注目アイテムがある。“QuickTime 5 Public Preview”と書かれたコーナーで、これまで雑誌の記事などでは紹介されていたが、実際には見ることができなかったQuickTime 5のスキン機能をデモしているのだ。スキンはQuickTimeムービーファイルそのものに埋め込みが可能で、CD Extraなどへの応用も期待されているようだ。

Quakeの展示が中心になっているのが残念
Quakeの展示が中心になっているのが残念だが、GeForce 3はこのExpoで発表されたもっとも注目すべき新製品かも知れない
QuickTime 5のデモ画面
一見、そうはみえないが、実はこのenyaの写真と額縁はQuickTimeプレーヤーのウィンドウなのだ。つくりかたは簡単で画像と2種類のマスクをアップル社が無償提供しているユーティリティーにかけるだけとか

2]ソフトウェア・トゥー(ブース番号:403)

今回のExpoのもう1つの目玉は、やはり日本初披露の3Dソフト、Mayaだろう。MACWORLD EXPO/SAN FRANCISCOの基調講演では、スティーブ・ジョブズCEOがつい勢い余って「MayaのMac版の登場は、Mac OS Xそのものの発表よりも重要かも知れない」とまでいった製品。2001年6月の出荷予定で、数十万円もする一般のユーザーにはほとんど手の届かない製品ではあるが、だからこそ、このMACWORLD EXPO/TOKYOでしっかりチェックしておきたい。ソフトウェア・トゥー社のブースでは、実際にMayaを使ってつくられた映画などの映像も流れている。この映像を見ると、製品そのものはさわったことない人達でも、これまでどれだけMayaのお世話になってきたか(あるいはMayaに楽しませてもらってきたか)あらためて驚かされることだろう。

なかなか拝むことができない映画製作の舞台裏
なかなか拝むことができない映画製作の舞台裏をぜひこのMACWORLD EXPOで確認しておこう

どうせならMayaがちゃんと動いているところを確認したい人は、3回行なわれるステージデモ(同社ブースにて11時、13時30分、16時30分)を見に行こう。

まるでゲームソフトのように滑らかに動くヘリコプター
まるでゲームソフトのように滑らかに動くヘリコプター
Mayaのデモ画面
3つボタンマウスと特殊なブラシを使って自然の風景を描くこともできる。手前の植物はブラシで描いたもので、もう1度ブラシでこすると、だんだんと成長していく

3]マイクロソフト(ブース番号:624)

ついにAppleWorksに本格的なライバルが登場した。マイクロソフト社のOffice for Mac Personalだ。購入できるのは、これからiMac/iBookを購入するユーザーだけに限られるが、それにしてもあの5万円近いOfficeのパッケージがわずか2万円弱(セット販売のみなので、パッケージそのものの価格は設定されていない)で購入できる(ただし、PowerPointは付属しない)。

そこでチェックしたいのが、このOffice Personalに付属するWord、ExcelそしてEntourageの3つのアプリケーションだ。中でもEntourageは、今後、Mac OS Xの登場に向けてマック版Officeの中心的存在としてさらに飛躍的に成長していく予定だ。事実、Entourageは単体のメールソフトとしてもかなり魅力的な製品。実は単体発売してほしいところなのだが、これまで約5万円のオフィスを買わない限り入手する方法がなかった。なお、マイクロソフト社のブースでは、他にもWindows Media Player 7などのデモも行なわれるようだ。

4]Special Interest Blvd(ブース番号:421)

さまざまな会社が雑居するSpecial Interest Blvdにも目玉は多い。

i)シンセティック社、Studio Artist

中でも注目したいのは天才プログラマー、ジョン・ダルトン氏自らが『Studio Artist 1.5日本語版』をデモするシンセティック社(メディアヴィジョン社)のブース。Studio Artistは、これまでにあったどのグラフィックソフトともまったく違うタイプのソフト。それだけに雑誌やWebページなどでは魅力が伝えにくい。ビデオ関係の業界人なら、見てすぐに販売店ブースに走ることも多いという、同ソフトは、とくにビデオ映像から手書き絵風のアニメーションをつくりだしてしまうことでよく知られている。しかし、こうした機能は、このソフトが持つ能力の氷山の一角にしかすぎない。どんなポテンシャルを持ったソフトなのかや、自分の仕事に使えそうかいなかは、ぜひともその目でデモを見て、作者、ジョン・ダルトン氏自身に話を聞いて確認してほしい。

Studio Artistをつくったジョン・ダルトン氏
この人が、新ジャンルのグラフィックソフト、Studio Artistをつくったジョン・ダルトン氏
アメリカのニュース番組で流れたクリップ映像
アメリカのニュース番組で流れたクリップ映像。手書き風だが実は滑らかに動く半実写アニメーションなのだ
Studio Artist豊富なブラシを使った繊細な表現が得意
Studio Artist豊富なブラシを使った繊細な表現が得意。ビデオ業界だけでなく、グラフィックアーチストの間でも非常に人気が高い製品だ
ブラシの1つを使ってこんなコラージュ作品も簡単につくれてしまう
ブラシの1つを使ってこんなコラージュ作品も簡単につくれてしまう
ii)ソニー

ところで、Studio Artistのミニブースのすぐとなりは、あのソニーのブースだ。「ソニーの中にもMacのファンは多いんですよ。ただし、どうしても会社の決定ではWindows用製品が優先されてしまう。ただ、この『こみゅー3D』ではどうしてもMac版も同時発売したくて頑張りました」と語るのは、ソニーの蒲池輝尚主任研究者。結局、Mac版のリリースはわずかに遅れることになってしまったが、実は現行Mac OS版と並行してMac OS X対応版の開発も進めているという(事実、Mac OS X版も参考出品されている)。

こみゅー3Dは3Dキャラクターを使ったチャットプログラム
こみゅー3Dは3Dキャラクターを使ったチャットプログラム。文字チャットとは見た目以上に使い勝手やコミュニティーづくりのしやすさなどにも違いがある。トピックにあわせて、部屋の外観も変わる

こみゅー3Dは3Dのチャットソフト。同社のネットワーク上に用意されている、自分の分身となるアバターをデザインして、部屋から部屋へと渡り歩きながらチャットを行なうというソフト。MACWORLD EXPO/TOKYOの部屋など、さまざまなトピックの部屋が用意されていて、そこで毎日毎夜大勢の人が情報を交換しているという。リアルタイムのチャットができるのは、もちろんだが、掲示板などを通したコミュニケーションもできる。Mac版はまだβ版で、参加者には制限を設けているが、同ブースで申し込めばかなり高い確率で試験段階から参加できるようだ(さらにかなり高い確率でストラップももらえる)。

なんとソニーではMac OS 9版と並行してMac OS X版のこみゅー3Dも開発中だ
なんとソニーではMac OS 9版と並行してMac OS X版のこみゅー3Dも開発中だ。早期にプロジェクトに参加したい人はぜひ同社ブースで!

4]パーム(ブース番号:416)

日本でも米国でも、最近ではMACWORLD EXPOでもっとも人気が高いのが、パーム社のブースだ。特に今回は同ブース内に多数のサードパーティーが出展しており、あのアップル社QuickTimeチームの天才プログラマー、ピーター・ハディー氏が創設した新会社、Generic Media社もここに出展している。パームユーザーでなくても、ぜひともチェックしておきたいブースの1つだ。

5]Units(ブース番号:634)

前日レポートで紹介しておきながら、筆者自身はまだチェックにいっていないUnitsのブース。日本のMac用アクセサリーはこだわりがあるとして、最近では米国の通なMacユーザーの間でも人気が高い。Unitsは、そんなこだわりのアクセサリーメーカーが集まってつくった団体だ。中でも今回のExpoでは、id eastend社が参考出品している『Arch 43』の注目度が高いらしい(同僚何人かが話していた他、昼食時にも隣の人が話題にしていた)。

その他の注目ブース

この他、QuickTime VRムービーを簡単につくれるVR Toolbox(ブース番号:427)、66GBのデーターをプラグ&プレイで簡単にバックアップできるEcrix社(ブース番号:426)のVXAドライブ、ついにデータをパーム機に移して持ち運べるようにしてしまったファイルメーカー社(ブース番号:503)も注目のブースだ。

Music Revolutionを意識したiMacの登場で音楽関連の展示も大きな盛り上がりを見せている様子なので、ぜひMedia Production Tools Society(ブース番号:602)も覗いてみよう。なお、最終日の24日(土)は会場が1時間早く17時には閉まるので、人の混み具合に注意しながら、要チェックのブースは早めに回っておきたい。

(林 信行)


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