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CATV関連国内最大のイベント“ケーブルテレビ2001”が開幕


2001年6月20日

CATVの国内3団体である(社)日本CATV技術協会、(社)日本ケーブルテレビ連盟、ケーブルテレビ番組供給者協議会が主催する国内最大のCATVイベント“ケーブルテレビ2001”が20日、東京・池袋のサンシャインシティで“IT時代、見て使ってインターネットするケーブルテレビ”をテーマに開幕した。18回目の開催となる今回は過去最大となる183社が出展した。展示会は22日まで開催され、CATV事業者向けのシンポジウムや分科会も開かれる。展示会の入場は無料。3日間で6万5000人の来場者を見込んでいる。開会式には日本CATV技術協会の芝田収理事長や片山虎之助総務大臣らが出席した。

展示会はCATV関連機材を中心に展示したソフトウェアゾーン、ハードウェアゾーンと、番組提供者中心のサプライヤーゾーンに大きく分かれている。主にCATV事業者に向けたイベントのため、放送設備やケーブル機材などの展示が多いが、本稿ではインターネットサービス関連の展示を取り上げた。ちなみに総務省のデータによると2001年3月末において、CATVの加入数は1046万世帯、うちCATVを使ったインターネット接続サービスを利用しているのは78万4000世帯となっており、2000年3月末と比べ約3.6倍と急速に増加している。なおADSLによるインターネット接続利用者も2001年3月末時点で7万655世帯、4月末には11万2182世帯と急速に伸びつつあるが、CATV経由での利用者数との差はまだ大きい。

インターネットサービス関連の展示で目立ったのは、VoIP(Voice over IP)を利用したインターネット電話アダプター。各社が展示を行なっていたが、サービスも含めた使い勝手においては、インターネット電話だけで一般の電話には電話をかけられないもの、Ethernetと一般公衆電話回線のポートを両方持ち、相手によって切り替えるものなど、さまざまだった。アダプター自体も単体のほかに、ケーブルモデムと一体化したものなどが展示されていた。

三菱電機(株)が出品していたインターネット電話アダプター『IP Talk』
三菱電機(株)が出品していたインターネット電話アダプター『IP Talk』。Ethernetと一般公衆電話回線の両方のポートを備え、IP Talkの利用者同士ならIPアドレスのわからない相手に対して通常の電話番号で発信し、そこから相手のIPアドレスを自動的に取得するなどの機能を持つ
住商マシネックス(株)が展示していたインターネット電話アダプター『Vox-Witch』(ワールドアクセル(株)製)
住商マシネックス(株)が展示していたインターネット電話アダプター『Vox-Witch』(ワールドアクセル(株)製)。“NOTASIP(Nothing Other Than A Simple Internet Phone)”という音声/画像付き音声に特化した独自プロトコルを利用しており、通話までの時間が早いことが特徴という
松下電器産業(株)が参考出品していた、インターネット電話アダプターとケーブルモデムが一体となった製品
松下電器産業(株)が参考出品していた、インターネット電話アダプターとケーブルモデムが一体となった製品。製品化するかどうかは未定という

インターネット電話アダプター以外では、CATVインターネットによる高速回線を使った音楽や映像のストリーミングサービスを提供する、ストリーミングサーバーが展示されていた。説明員の話を聞くと、まだ各社とも日本の事業者に対して大きな実績はなく、ブロードバンド時代をにらんでこれから普及を見込んでいるといった感じだった。

コンカレント日本(株)が展示していたVOD(Video on Demand)サーバー『MediaHawk 2000』
コンカレント日本(株)が展示していたVOD(Video on Demand)サーバー『MediaHawk 2000』。1台で、3Mbpsで記録されたMPEG-2ファイルを1000時間分記録でき、最大500ストリームの配信が可能
東芝エンジニアリング(株)が展示していた、米アビッドテクノロジー社製のストリーミングメディアサーバー『Trilligent Cluster』
東芝エンジニアリング(株)が展示していた、米アビッドテクノロジー社製のストリーミングメディアサーバー『Trilligent Cluster』。最大5Gbpsの帯域に対応し、最大ユーザー容量は3.6TB。オンデマンドまたはライブのストリーミング配信をサポートする

このほかで見かけた面白いサービスとしては、CATV利用者向けインターネット接続サービス“@NetHome”を展開するアットホームジャパン(株)が8月から試験サービスを開始するという、インターネットビデオカメラサービス“@NetEye”があった。これはケーブルモデムにビデオカメラを接続し、インターネット上のサーバーを経由して、外部からそのビデオカメラの映像を見ることができるというサービス。ビデオカメラは松下製で、外部から撮影する向きを上下左右に変えることができる(ズーム機能はない)。サービス料金や詳しいサービス形態は未定だが、試験サービスの反響を見て早ければ9月にも正式サービスを開始するとしている。

アットホームジャパン(株)がサービスを予定している“@NetEye”のカメラ
アットホームジャパン(株)がサービスを予定している“@NetEye”のカメラ。カメラの撮影方向を上下左右に外部からコントロール可能
@NetEyeの画像を、外部からアクセスしている画面
@NetEyeの画像を、外部からアクセスしている画面。左側のコントロールボタンで、カメラの向きを変えることが可能
(株)メルコが参考出品していたインターネットアプライアンス『Air Station PC』
(株)メルコが参考出品していたインターネットアプライアンス『Air Station PC』。無線LANルーター製品であるAir Stationと同じ筐体に、Windowsパソコンの機能を納めたもの。CPUはナショナル・セミコンダクター社のGeode GX1-300MHz、OSはWindows 98SEを動かしていたが、Linuxも動作するという。事業者向けの製品で、製品化の時期などは未定
松下電器産業が参考出品していた、デジタル放送用セットトップボックス『eSTB』
松下電器産業が参考出品していた、デジタルテレビ放送用セットトップボックス『eSTB』。eSTBは松下電気産業、東芝、日立製作所、ソニーらが共同で標準化しようとしているもの

(編集部 佐々木千之)


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