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オラクル、グリッド技術とソリューションの技術検証を行なう“Oracle GRID Center”を日本に開設


2006年11月7日
“Oracle GRID Center”開設にともなう戦略発表会に出席した、日本オラクルおよびパートナー企業の代表者
“Oracle GRID Center”開設にともなう戦略発表会に出席した、日本オラクルおよびパートナー企業の代表者

日本オラクル(株)は7日、14社のパートナー企業と協業して、同社のグリッド技術と各社のハードウェア・ソリューションを組み合わせた技術検証を行なう世界最大級の検証施設“Oracle GRID Center”を国内に開設したと発表した。同社のグリッドコンピューティング技術と各社のハードウェア仮想化技術やソリューションの相互検証を促進することで、グリッド技術を利用するソリューションの普及を目指す。

日本オラクル 代表取締役社長の新宅正明氏
日本オラクル 代表取締役社長の新宅正明氏
オラクルのグリッド技術への対応の系譜。10g世代で幅広いソフトウェアプラットフォームにグリッド技術を導入した
オラクルのグリッド技術への対応の系譜。10g世代で幅広いソフトウェアプラットフォームにグリッド技術を導入した

東京都内のホテルにて開催された記者説明会には、同社代表取締役社長の新宅正明氏を始めとして、パートナー企業からサーバー製品を担当する大手ベンダー6社(※1)の代表が出席した。冒頭の挨拶にて新宅氏は、同社が1988年リリースの“Oracle 6”の世代でデータベースサーバーの並列化に取り組み始めたと過去の経緯を振り返り、2003年の“Oracle Databese 10g”でグリッド技術を実装。科学技術計算の分野では利用も広がっているグリッドの技術を、データベースだけでなくアプリケーションプラットフォームなど、複数のサービスを実行可能としているのは現在でも同社のソリューションだけだという。また、今回開設されたOracle GRID Centerは米オラクル社主導ではなく、日本オラクルが主導してパートナー企業と共に始めるプロジェクトであるという。

※1 サン・マイクロシステムズ(株)、日本アイ・ビー・エム(株)、日本電気(株)、日本ヒューレット・パッカード(株)、(株)日立製作所、富士通(株)

Oracle GRID Centerでは、パートナー企業が提供するサーバーハードウェアやストレージ製品、スイッチなどとオラクルの“Oracle Real Application Clusters 10g”(RAC)や“Oracle Application Server 10g”、“Oracle Enterprise Manager 10g”などを組み合わせたグリッド環境を構築する。活動の骨子としては、“共同ソリューションの作成”“パートナー共同検証”“GRID共通基盤検証”などを挙げており、ソリューション構築に必要な技術検証を共同で行なうことによって、製品投入までの時間やコストの短縮、他ベンダーとの差別化などを促進する。これによってグリッド技術を応用した製品の拡販を目指す。

Oracle GRID Centerの構成要素。パートナー企業がハードウェアなどを提供し、オラクルはプロジェクトの管理とエンジニアの配置などで主導的役割を担う
Oracle GRID Centerの構成要素。パートナー企業がハードウェアなどを提供し、オラクルはプロジェクトの管理とエンジニアの配置などで主導的役割を担う

日本オラクルはプロジェクトの中心となり、初期段階では30名程度の専任技術者を配置する。パートナー企業はハードウェアを提供するほか、技術者を各社数名派遣する。トータルでは100名程度の技術者が派遣されるもようだ。また米オラクルも開発部門が直接支援を行なうという。なおOracle GRID Center自体は国内のデータセンターに設置されるものの、具体的な場所等については非公開となっている。

Oracle 9g/10gによるグリッド環境を導入した楽天(株)の楽天トラベルの事例。柔軟なサーバー拡張に加え、ハードウェア増強をせずに新サービスを導入。さらなる拡張も容易という利点を示した
Oracle 9g/10gによるグリッド環境を導入した楽天(株)の楽天トラベルの事例。柔軟なサーバー拡張に加え、ハードウェア増強をせずに新サービスを導入。さらなる拡張も容易という利点を示した

(編集部 小西利明)


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