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シマンテック、個人向けセキュリティーソフトをバージョンアップ


2006年9月21日

(株)シマンテックは21日、東京・虎ノ門のホテルオークラ東京にプレス関係者を集め、個人向けセキュリティーソフトの最新版として、亜種を含む新種の驚異に即時対応できるウイルス/ワーム対策機能、およびルートキット対策を施したアンチウイルスソフト『Nortin AntiVirus(ノートン・アンチウイルス) 2007』、およびAntiVirus 2007の全機能に加えてフィッシング詐欺サイト対策やファイアーウォール機能を備える『Norton Internet Security(ノートン・インターネットセキュリティ) 2007』を本日ダウンロード販売を、30日にパッケージ版の店頭販売をそれぞれ開始すると発表した。各製品の価格は以下の通り。

Norton AntiVirus 2007
『Norton AntiVirus 2007』のパッケージ
『Norton AntiVirus 2007』のパッケージ。ピーター・ノートン博士の顔ではなく、日本人モデルになっている
シマンテックストア ダウンロード版
標準:4935円
アップグレード標準:4725円
更新サービス2年付き:9240円
3ユーザー:9030円
アップグレード3ユーザー:8715円
スモールオフィス5ユーザー:1万3650円など
アップグレードスモールオフィス5ユーザー:1万3230円
パッケージ版
標準パッケージ:6195円
3ユーザーパッケージ:1万1340円
スモールオフィスパック5ユーザー:1万7325円など


Norton Internet Security 2007

『Norton Internet Security 2007』のパッケージ
シマンテックストア ダウンロード版
標準:6300円
アップグレード標準:5985円
更新サービス2年付き:1万1340円
3ユーザー:1万1130円
アップグレード3ユーザー:1万500円
スモールオフィス5ユーザー:2万1735円など
アップグレードスモールオフィス5ユーザー:2万685円
パッケージ版
標準パッケージ:8190円
3ユーザーパッケージ:1万4490円
スモールオフィスパック5ユーザー:2万9350円など

Norton AntiVirus 2007は、悪意のあるプログラム(ウイルスやワーム)が開発・配信された直後からそのシグネチャーファイルが提供開始されるまでの間にマルウェアが蔓延するのを防ぐため、シグネチャーがなくてもプログラムの行動を監視して怪しい動きをした場合には自動的にこれを遮断する先行予防的なウイルス/ワーム対策機能を搭載。これにより、流行と同時に亜種が複数登場した場合でも被害を最小限に食い止められるという。

また、詳細は明らかにされなかったが、今年4月に買収を完了した米ベリタスソフトウェア(Veritas Software)社のVxMS(VERITAS Mapping Service)技術を用いたカーネルレベルのルートキットを使った脅威にも対応できるという。このほか、システムの完全スキャンをバックグラウンドで実行し、ほかのアプリケーションの実行やユーザーの操作を妨げない改良を施している。

NIS 2007の画面
会場でデモされたNIS 2007。画面はセキュリティー機能のいくつかを手動でオフにしたため、左上の丸いアイコンが大きく×になり、脅威にさらされている状況であることを警告しているところ

Norton Internet Security 2007(NIS2007)は、AntiVirus 2007に加えてフィッシング詐欺サイト対策やインターネット経由で外部からの攻撃を防ぐファイアーウォールの機能を持つ統合セキュリティー対策ソフト。従来は迷惑メールを自動判定する“スパム対策”と、親が子供に見せたくない暴力/性表現/掲示板などのサイトを規制する“ウェブフィルタリング”の機能も搭載していたが、これは無料のオプション(Add-onパック)で近日中に提供するという。

NIS 2007と他社のセキュリティーソフトのパフォーマンス比較
NIS 2007と他社のセキュリティーソフトのパフォーマンス比較。起動や応答速度、スキャンなどいずれも高速化されていると説明した

スパム対策とウェブフィルタリングをオプションにした理由について、発表会に合わせて来日した米シマンテック社のコンシューマ製品&ソリューション グループプレジデントのエンリケ・T・セーラム(Enrique Salem)氏は、「必ずしも万人に必要ではない機能をオプションにした。これにより起動や応答速度が速くなるといったメリットがある」と説明している。

フィッシング詐欺サイト検出のツールバー
ウェブブラウザーに組み込まれるフィッシング詐欺サイト検出のツールバー。普段は緑色で特に画面には現われないが、詐欺サイトのような振る舞いをするサイトに対しては警告のダイアログが表示される

NIS2007では、個人情報を取得しようとするなど怪しいプログラムの振る舞いを検知する“ヒューリスティック”技術と、すでに判明している詐欺サイトの情報(ブラックリスト)によって“ゼロアワー保護技術”によるフィッシング詐欺サイト対策機能を搭載。外部から侵入しようとした場合は自動的に検知して防止する機能を備え、毎月発見されるOSの脆弱性に対してもOSのアップデートを待たずに対策できるという。このほか、従来はメールソフトやウェブブラウザーがアップデートを行なうたびにファイアーウォール機能がポップアップ表示で警告を発していたが、これを自動化してユーザーの負担を減らす工夫を行なっている。具体的には、NIS 2007が“高レベル”と判断した脅威の場合は自動的に遮断し、低レベルの脅威にはユーザーの判断を仰ぐ、というもの。こうした判定結果は“活動ログ”から一覧で参照できる。

このほか、ユーザーインターフェースを改良し、ユーザーの操作によって現在パソコンが脅威にさらされている場合には赤い×で目立つように警告し、1ボタンで自動的に対策を行なう(セキュリティー機能をオンにする、シグネチャーファイルを最新のものに更新するなど)機能が備わった。

フィッシング詐欺サイト対策については、Internet Explorer 6.x用ツールバーが用意され、接続しようとしているURLが疑わしいサイトと判断した場合は表示前に警告を発し、事前に詐欺サイトと分かっている場合はその旨を警告した上で表示を停止する。

Nortonアカウントの画面
Nortonアカウントの画面。ユーザーに一元化されたオンラインアクティビティーを提供するという

また、新たに“Nortonアカウント”というサービスを提供する。これはユーザー登録したアプリケーションについて、パソコンを買い換えるなどして別のマシンにインストールする場合、再度のユーザー登録時にID(メールアドレス)とパスワードを入力するとユーザー登録済みのプロダクトキーがリストアップされ、記入の手間が省けるというもの。


エンリケ・T・セーラム氏
エンリケ・T・セーラム氏

このNortonアカウントは、シマンテックが以前から提唱している次世代セキュリティー構想“Security 2.0”のユーザーID管理センターの先駆けとも言えそうだ。実際、発表会でもセーラム氏がSecurity 2.0について説明し、「ユーザーIDを一元化すること、接続する相手(オンラインバンキングやコマースサイトなど)を認証し、接続しようとするユーザーを確認することが、今後のインターネットで重要になる」と力説。その上で、ユーザーへの理解と企業への参加を求めた(関連記事)。



シマンテックが掲げるSecurity 2.0のビジョン
シマンテックが掲げるSecurity 2.0のビジョン

さらに、「レビュテーション(人々による評判、口コミ)も重要。接続先が偽物かどうかを判断してアクセスした後には、本当に評判のいいところか、買ったものをちゃんと発送してくれるかどうかを確認する必要がある」と述べ、ユーザーIDの一元管理とレビュテーションを合わせた新たなセキュリティーの概念(Security 2.0)が、パソコンだけでなく携帯電話機やPDAなど、取引を行なうすべての端末において求められているとまとめた。

(編集部 佐久間康仁)


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