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810台のロボットが激突!--“全国ロボット相撲大会”の関東大会が開催


1999年9月13日

“第11回全日本ロボット相撲大会”の関東大会が12日、神奈川県の神奈川綜合高等学校と神奈川工業高等学校の2会場で開催された。このロボット相撲大会は、ロボット作りをとおして技術・研究意欲の向上と、創造性発揮の場の提供を目的としたイベントで、富士ソフトABC(株)と(社)全国工業高等学校長協会が主催するもの。この関東大会を皮切りに全国9ヵ所で地方予選が行なわれ、11月に高校生、12月に一般部門の全国大会が開催される。今回は全国で3700以上のエントリーがあり、全国大会に進むめるのは128人。ちなみに全国大会の優勝賞金は100万円、賞金総額1000万円といい、金額・規模的にも大規模なイベントと言える。また、今年春には昨年の成績優秀者が米国に渡って国際試合も行なわれており、今大会の成績優秀者も米国遠征が予定されている。

ハンマーを装備して、敵を上から打ち付ける攻撃型ロボット。そのコンセプトのわりに機体名は“愛”。会場からは戸惑いの歓声があがっていた(笑)
ハンマーを装備して、敵を上から打ち付ける攻撃型ロボット。そのコンセプトのわりに機体名は“愛”。会場からは戸惑いの歓声があがっていた(笑)



やや見にくいが、白いスチロールを機体脇につるして敵のセンサーを欺くロボット。センサーが白に反応をすることを利用している
やや見にくいが、白いスチロールを機体脇につるして敵のセンサーを欺くロボット。センサーが白に反応をすることを利用している



バキューム用のエアリザーバーにペットボトルを転用したロボット。高校生の作品
バキューム用のエアリザーバーにペットボトルを転用したロボット。高校生の作品



試合は直径約1.5mの土俵内で行なわれ、相手を土俵外に押し出したら勝ち。1試合3本勝負を行なう。「相撲」ではあるが、土俵上で倒れても負けではなく、あくまでも土俵外に出すことで勝負をつける。ロボットには自分で考えて行動する自律型とラジコン操縦型の2つがあり、それぞれに試合を行なう。ロボット自体のレギュレーションは基本的に共通で、20cm四方のサイズにおさまる重さ3kg以内のもの。発火装置やものを投げる機構など著しくマナーを欠くもの以外、自由な設計が許されている。


試合開始後、変形をして敵進路を囲い込むとともに設置面積を増やすロボット
試合開始後、変形をして敵進路を囲い込むとともに設置面積を増やすロボット



今回の関東大会には自律・ラジコンあわせて800台を超えるエントリーがあり、会場の体育館は熱気でむせかえった。関東大会とはいえ全国から常連チームが押し寄せる、レベル的には最も高い大会になっており、過去の優勝経験者も多数参加している。自律部門には6つ、ラジコン部門には4つの土俵が用意され、それぞれに熱戦が繰り広げられた。

自律部門の会場。残暑厳しい日曜日の体育館は熱気が充満。文字どおりアツイ戦いとなった
自律部門の会場。残暑厳しい日曜日の体育館は熱気が充満。文字どおりアツイ戦いとなった



自律部門の決勝戦。黄色い機体が優勝した藤森友則氏のトビウオ2号。愛嬌のある機体ながら堅実な動きでコワモテの敵を撃破した
自律部門の決勝戦。黄色い機体が優勝した藤森友則氏のトビウオ2号。愛嬌のある機体ながら堅実な動きでコワモテの敵を撃破した



自律部門では、相手を感知するセンサー、相手を押し出すトルクとパワー、すばやく動く機動力・敏捷性、低重心、押しに強い形状などが求められるが、最近のトレンドはロボット下面を真空にしてゴム製の土俵に吸い付くタイプ。自分の足場をしっかり確保しながら相手を押し出すコンセプトだ。このほかにはアームを展開して行き場をなくさせ囲い込みながら押し出すものや、自らの機体を回転させて蹴散らすタイプなど、さまざまな工夫を凝らしたロボットが多数登場した。中には上下に打ち付ける動作をするハンマーを装備、組み合った相手ロボットの上面を打撃攻撃するロボットもあった(レギュレーション的には問題なし)。一方のラジコン部門もトレンドは同様で、バキューム構造を持つロボットが多く、ラバー製の土俵がボロボロになるほど。ただこちらはラジコンでの操縦性・敏捷性、操縦者のテクニック、相手との駆け引きなども重要な要素となっている。

ラジコン部門の試合の様子。操縦者のテクニックや駆け引きも重要な要素
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ラジコン部門ではプロポを厳重に管理。11回目とあって運営は非常にスムーズだった
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ラジコン部門の決勝戦。白い機体が強豪&常連の吉田直樹氏のEXE3
ラジコン部門の決勝戦。白い機体が強豪&常連の吉田直樹氏のEXE3



自律部門の優勝は堅実な動きとパワーで危なげなく勝ち進んだ山口県の田布施工業高等学校教員の藤森友則氏のトビウオ2号。またラジコン部門は過去数回の全国大会優勝経験を持つ吉田直樹氏のEXE3がトップで予選を通過した。このほか、一般・高校あわせて自律部門では19台、ラジコン部門では26台が全国大会への参加を決めた。ロボット相撲に関する情報はhttp://www.fsi.co.jp/sumo/index.htmlにある。

(浅野純一)


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「汎用連想計算エンジン(GETA)」は、情報処理振興事業協会(IPA)が実施した「独創的情報技術育成事業」の研究成果です。



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