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【ビジネスシヨウ 2006 Vol.3】国内企業も活気づいているぞ!! 『Keynote』の向こうを張るプレゼンテーションソフトも


2006年5月17日

Vol.2のレポートでも述べたとおり、今回のビジネスシヨウにおける韓国企業の進出には目を見張るものがあるが、国内企業も負けてはいない。ここでは元気な国内企業のブースを中心にレポートしよう。

ソフトアドバンスのアドバンスドソフトウェア開発部リードプログラマの竹村伸太郎氏
ソフトアドバンスのアドバンスドソフトウェア開発部リードプログラマの竹村伸太郎氏

アップルコンピュータのプレゼンテーションソフト『Keynote(キーノート)』を見たときに、ソフトアドバンス(株)のアドバンスドソフトウェア開発部リードプログラマの竹村伸太郎氏は「正直くやしいと思った」と本音を語る。彼が単独で1年間を費やして、“(PowerPointとは)伝える力が違う”“勝つためのプレゼンテーションが可能”という、3Dアニメーションを自動生成できるプレゼンテーションソフト『prezvision(プレッツビジョン)』のα版(機能実装、動作検証版)を完成させた。このα版は同社ウェブサイトから無料ダウンロードできる。竹村氏は8月頭をめどにα版ユーザーからのフィードバックを集めて製品版として完成させ、2万円台での販売を予定している。発売後は、PowerPointのようなテンプレートの充実、活用本など支援ツールの準備などを行ない、Windowsユーザーにとっての“Keynote”のような存在に持って行きたい、と意気込みを語った。今やビジネスシーンに欠かせない光景となっているプレゼンテーションを、秋田市に本拠地を構えるソフトアドバンスが変えようとしている。



prezvisionの画面1
prezvisionの画面。このプレゼンテーションデータが……
prezvisionの画面2
だんだん回転していき……
prezvisionの画面3
ぐるりと後ろ向きになって消え去っていく。そして次のページへと切り替わる
システムアドバンスの『Fingerprint Access USBフラッシュメモリー』のデモ
システムアドバンスの『Fingerprint Access USBフラッシュメモリー』のデモ

いまだに情報漏洩事件が後を絶たない。(株)システムアドバンスは、そうした情報漏洩を指紋認証(生体認証)によって解決するというセキュリティー製品“Fingerprint Access”シリーズを提案している。『Fingerprint Access USBフラッシュメモリー』は、指紋認証ユニットを内蔵したUSBメモリーと暗号化ソフトウェアを組み合わせたもので、128MB(9450円)から1GB(2万5200円)まで容量別に4製品を用意している(512MBと1GB製品は10個以上からの受注品)。USBメモリー内のファイルを守るだけでなく、接続したパソコンに暗号化ソフトをインストールことでパソコン内のHDD/フォルダーに対してもセキュリティーを確保できるという。より大容量のファイル運搬が必要な場合には、指紋認証ユニット付きCFカードスロットとMicrodrive(CF Type II対応HDD)を組み合わせた2.2GB/4GBタイプ、および1.8インチHDDを内蔵した20GB/40GBタイプの4製品も用意されている。このHDDタイプはWindows XPなどにプレインストールされているメールソフト『Outlook Express』を使って、メールのサーバー設定や送受信データ(POP3のみ)を暗号化したまま別のパソコンで利用でき、メールの送受信が終わると設定ファイルやデータを使ったパソコンに残さず終了できるという付加機能がある。訪問先や出張、インターネットカフェなどで普段使っていないパソコンからメールの送受信を行なう必要がある場合でも、情報漏洩の心配がないと具体的で分かりやすい用途提案を行なっていた。このほか、今月中には、USB接続でフラッシュメモリーを持たない新製品『Fingerprint Access Zero』も発売予定とのこと。



40GB HDDを内蔵したタイプ
こちらは40GB HDDを内蔵したタイプ。指紋認証ユニットは、スライド式のシャッターで隠すこともできる
『Fingerprint Access Zero』
今月発売予定の、フラッシュメモリー非搭載の指紋認証装置『Fingerprint Access Zero』
ぼこぼこにされたDynaBook
昨年は別の企業のブースで見た記憶がある、ぼこぼこにされたDynaBook

昨年は(株)ピーシーキッドが“焼けこげ、ぼこぼこになったDynaBook”を展示して、“こんな状態でもHDDからデータを普及・読み出しできます”という内容のデモで来場者の注目を集めていたが、今年は同じ“オブジェ”を使って日東造機(株)が“徹底破壊”のデモを行なっていた。同社が今年のイチオシというのが、“超小型ディスクブレカー”『CrushBox』だ。構造は極めて単純で、内部の強力モーターが4本の棒を押しだし、HDDでも携帯電話機でも、CD/DVDやMOなどリムーバブルメディアでも、PCカードなどのフラッシュメモリーデバイスでも、物理的に破損させて読み出し不能にするというもの。特にCD/DVDについては必ず1本の棒がTOC(Table of Content)を破壊するという念の入れようだ。同社は、「CD/DVDなどに対応するシュレッダーも販売されているが、あれは産業廃棄物になってしまう。これは物理的な変形によって読み出させないだけなので、素材としてリサイクルができる。セキュリティーと環境対策を両立できる」と自信を見せた。重要データを含むデバイスの破壊時には、証明書を発行できるほか、ログを記録/発行する機能を持つ製品も用意されている(全3タイプ)。価格は38万円から。



ジャンクショップで100円で購入してきた中古のHDD
ジャンクショップで100円で購入してきた中古のHDD。まだこの中には以前のユーザーが書き込んだデータが残されているかもしれない
“超小型ディスクブレカー”『CrushBox』を使うと、このようなぼこぼこの姿に!
これが“超小型ディスクブレカー”『CrushBox』を使うと、このようなぼこぼこの姿に!
携帯電話機もこんな悲惨な姿に
携帯電話機もこんな悲惨な姿になる。ちなみに、携帯電話など小型の部品は固定するためのアダプターをつかって装置に入れる
左奥のプロジェクターの下に見える黒い枠
左奥のプロジェクターの下に見える黒い枠が、赤外線認識装置とパソコンをしまってあるところ

最近、ショーウィンドウを曇りガラスにして(あるいはスモークシートを貼って)、そこにプロジェクターの映像を投影する演出が増えている。これをタッチセンサー対応にしてしまう、という技術が(株)アシストのブースに参考出展されていた。要素技術としては、プロジェクターの下に赤外線センサーと位置検知用パソコンをセットし、環境光によってユーザーがスクリーンを指さした場所を陰影で判断するというもの(同社が特許出願中)。具体的な装置部分の詳細は、「まだスマートにできてない。みっともないので」と見せてもらえなかったが、製品化の際にはより小型で天吊り式など、現在プロジェクターが配置されている場所に無理なく置けることになりそうだ。単なる動画や街頭TVとしての役割だけだった街の中のプロジェクターに、ユーザーが自分で“操作できる”“参加できる”機能がもたらされれば、用途はかなり広がりそうだ。



3E事業部の今井康行氏
このタッチ式リアプロジェクターの解説とデモを行なってくれた、3E事業部の今井康行氏

(編集部 佐久間康仁)


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