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ACCSがファイル交換ソフト利用調査結果を報告――利用者が過去最高に


2006年7月25日

(社)コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は25日、“ファイル交換ソフト利用実態調査”の報告会を、東京・青山の(社)日本レコード協会本部で開催した。この調査は2002年から毎年行なわれており、今回で5回目となる。

調査はACCSと日本レコード協会のほか、(社)日本音楽著作権協会、(株)日本国際映画著作権協会、(株)テレビ朝日、(株)テレビ東京、(株)東京放送(TBS)、日本テレビ放送網(株)、(株)フジテレビジョン、日本放送協会(NHK)の10団体が共同で実施したもの。ウェブ商用マーケティングサービスを利用して、6月13日から18日の6日間にファイル交換ソフトに関するアンケートを実施し、1万8596人から有効回答を得た。

ACCS専務理事の久保田 裕氏
ACCS専務理事の久保田 裕氏

調査によると、全体の3.5%がファイル交換ソフトを現在も利用しており、8.6%が過去に利用経験があると回答。これは利用者数、利用経験者ともに過去最高で、合わせて10%を超えたことも初めてのことだという。この結果についてACCS専務理事の久保田 裕氏は、通信回線やパソコンの普及を挙げ「ファイル交換ソフトの情報の流通が(パソコンの普及などにより)増えるといったきっかけで、(ファイル交換ソフトの)利用者も増えている」とした。

ファイル交換ソフトについて、「今までに利用したことがあるソフト」は『WinMX』が52.9%、『Winny』が52.6%で、ほぼ同率となっているが、「主に利用しているソフト」についてはWinnyが33.3%、WinMXが24.5%となっており、現在もWinnyを多くの人が使っているという結果になった。なお、2005年の調査では、Winnyの利用率33.2%に対しWinMXの利用率は54.8%にも上り、今回の調査ではWinMXの利用者が激減したことが浮き彫りとなっている。オープンソースのファイル交換ソフト『Limewire』は「利用したことがある」「利用している」ともに3番目に多い回答となった。

交換されたファイルの種類としては、音楽関連ファイルが最も多く65.1%、次いで映像関連ファイルが59.1%と、どちらも過半数を超える結果となった。音楽ファイルについてはユーザーがダウンロードした音楽ファイル名、アーティスト名を元に調査した結果、著作権などの「権利の対象となる」ものが91.1%を占め、大半は権利者の許諾のないファイルであるとの見方を示した。また映像ファイルに関しても86.2%が権利の対象となるが許諾のないものとしている。

ファイルの共有(アップロード)の経験の有無については、現在利用しているユーザーの32.6%が「経験している」と回答。共有している平均ファイル数は160ファイルで、種類としては音楽ファイルが71.1%と最も高い割合となった。

最後に、ファイル交換ソフトの利用をやめたユーザーにその理由を尋ねたところ、「セキュリティ・ウィルスが心配」が46.2%と最も多い結果となった。2005年の調査では「著作権侵害などの問題がある」が31.3%で最も多い回答だったが、今回は26.4%で2番手になっている。

なお、今回の会見においてACCSがWinnyユーザーのノード(ユーザー)のIPアドレスを特定するツールの導入を検討していることを明らかにした。現在は検証作業を進めているとしており、導入時期は未定だが「なるべく早く」活用したいとした。

(編集部 橋本優)


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