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【CEATEC JAPAN 2006レポート Vol.19】4K2Kの立体映像シアター展示も!――存在感を増すビクターのD-ILAデバイス


2006年10月5日
ビクターブース入口に設置された、フルHD解像度のD-ILAデバイスを使用した110V型プロジェクションTV。右横の女性と比べれば、その大きさが分かるだろう
ビクターブース入口に設置された、フルHD解像度のD-ILAデバイスを使用した110V型プロジェクションTV。右横の女性と比べれば、その大きさが分かるだろう

日本ビクター(株)は、同社の独自技術である反射型液晶表示デバイス“D-ILA”(Direct-Drive Image Light Amplifier)を使ったプロジェクションTVやプロジェクターを多数製品化しているが、“CEATEC JAPAN 2006”の同社ブースでも、D-ILAデバイスに関する展示やシアター上映などが行なわれて注目を集めていた。

まずブース入口付近には、世界最大という110V型(110インチワイドサイズ)の大型プロジェクションTVが展示されている。写真のとおり、横に立つ女性の背丈と同じくらいの大きさで、この大画面に映し出される高精細なフルHD解像度の映像はまさに圧巻である。公共施設での展示用TVなどの用途を想定しているとのことだ。また9月下旬に発表された、58V型で奥行き約27cmのプロジェクションTV試作機も展示されており、足を止めてデモ映像に見入る来場者が多く見られた。

9月に発表された58V型の薄型プロジェクションTVの側面写真。薄いだけでなく、背面がフラットでピッタリと壁につけられる点も特徴
9月に発表された58V型の薄型プロジェクションTVの側面写真。薄いだけでなく、背面がフラットでピッタリと壁につけられる点も特徴
D-ILAプロジェクションTV(左)と、ほぼ同サイズの同社製プラズマTVの消費電力比較。サイズがこれより大きくなっても、消費電力は極端に増大しない点がプロジェクションTVの利点だ
D-ILAプロジェクションTV(左)と、ほぼ同サイズの同社製プラズマTVの消費電力比較。サイズがこれより大きくなっても、消費電力は極端に増大しない点がプロジェクションTVの利点だ

同社ではD-ILAデバイス搭載プロジェクションTVの特徴として、同サイズ/解像度の液晶TVやプラズマTVと比しての低消費電力性能をアピールしている。ブースでは50インチ強サイズの液晶/プラズマTVとプロジェクションTVを並べて、消費電力の比較を行なっていた。前述の110V型でも消費電力は230Wと、50V型のプラズマTV(300W台前半)よりも少ない。

またブースの一角にやや地味な形での展示ではあったが、さまざまなサイズ/解像度のD-ILAデバイスの実物展示や、0.7インチ フルHD解像度のD-ILAデバイスが映像を表示している様子を、拡大鏡を使って直接覗き見るという変わった展示も行なわれていた。

同社が開発した様々なサイズのD-ILAデバイス。プロジェクションTVの“ビッグスクリーンEXE”では、0.7インチ フルHDのものを使用している
同社が開発したさまざまなサイズのD-ILAデバイス。プロジェクションTVの“ビッグスクリーンEXE”では、0.7インチ フルHDのものを使用している
4096×2160ドットの超高解像度を実現した1.7インチ 4K D-ILAデバイス(上)。銀色の部分が液晶部分で、さすがに大きい
4096×2160ドットの超高解像度を実現した1.7インチ 4K D-ILAデバイス(上)。銀色の部分が液晶部分で、さすがに大きい
0.7インチ フルHD D-ILAデバイス上に表示された映像を、拡大鏡を使って直接覗き見る展示。覗き込む見学者が絶えなかった
0.7インチ フルHD D-ILAデバイス上に表示された映像を、拡大鏡を使って直接覗き見る展示。覗き込む見学者が絶えなかった

ブース内に設けられた特設シアターでは、1.7インチサイズで解像度4096×2160の超高解像度デバイスを使った“4K D-ILAプロジェクター”による映像展示も行なわれている。画素数はなんと約885万画素。フルHD解像度の4倍にもなる。シアターでは4K2Kの高解像度で撮影された横浜みなとみらい地区のデモ映像のほかに、4Kプロジェクターを2台使用して表示する4K2Kの立体CG映像のデモも行なわれた。立体映像表示の際には、観客は専用の透明なフィルター付き眼鏡をかけて映像を見る。披露されたCGシミュレーション映像は、竜巻の生成過程や銀河の衝突、銀河系を外側から中心まで飛翔するビデオなどだが、超高解像度で表現された立体映像は素晴らしい迫力で、“映像に引き込まれる”といった言葉がまったく誇張ではないという印象だ。

ちなみに日本放送協会(NHK)が2006年5月に“技研公開2006”で披露した7680×4320画素の“スーパーハイビジョン”のプロジェクターも、同社の4K D-ILAデバイスを使っているという。さすがにこの解像度をリアルに表示できるD-ILAデバイスの製造は、現時点では困難ということで、実際にプロジェクターでは4K D-ILAデバイスを使って画素ずらし表示を行ない、見かけ上7680×4320の解像度を実現しているとのことだ。

(編集部 小西利明)


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