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パソコン上のWMVを再生可能に!――マイクロソフト、Xbox 360のシステムアップデートを本日提供


2006年10月31日
11月22日に発売されるXbox 360専用外付けHD DVDドライブ『Xbox 360 HD DVDプレーヤー』(写真右)
11月22日に発売されるXbox 360専用外付けHD DVDドライブ『Xbox 360 HD DVDプレーヤー』(写真右)

マイクロソフト(株)は30日、同社の家庭用ゲーム機『Xbox 360』向けの大規模なソフトウェアアップデート“2006年 秋のシステムアップデート”を31日夜から提供開始すると発表した。システムアップデートによりオンライン取引機能“Xbox Live マーケットプレース”が機能強化されるほか、Windowsパソコン上にあるWMVファイルを、LAN接続されたXbox 360上で再生する機能などが搭載される。

31日夜のアップデート実施に先立ち行なわれた説明会では、アップデートやXbox 360用周辺機器に関する詳細の説明が行なわれた。システムアップデートは初代『Xbox』用にXbox Liveが実装されたのを1回目とすると、今回で6回目になるという。アップデートの要点は4点で、“もっと楽しくゲームを遊ぶ”“もっと手軽にコンテンツを楽しむ”“もっと楽しくみんながつながる”“もっと安全に楽しめる”で、この4点にそった改良が多数行なわれている。特に重要と思われるポイントについて解説する

Xboxシリーズのアップデート遍歴。今回で通算6回目となる
Xboxシリーズのアップデート遍歴。今回で通算6回目となる

メディアクライアントとしての機能強化

今回のシステムアップデートでは、Xbox 360のメディアクライアントとしての機能が大きく強化される。まず“Windows Media Connect”(※1)がインストールされたWindows XPパソコン内にあるWMV形式のビデオや音楽などを、LAN経由でパソコンと接続されたXbox 360上で再生できるようになった。従来はWindows XP Media Center Edition搭載パソコンとXbox 360の組み合わせでしかできなかったことが、一般的なWindows XPパソコンでも可能になったわけだ。再生可能なビデオファイルの最大解像度は1980×1080ドット。著作権保護の施されたWMVファイルを、LAN経由で再生することも可能である。

※1 Windows Updateなどで提供される無料のメディアサーバーソフト

ビデオ再生の画面。Xbox 360本体に加えて、Windows Media Connect搭載パソコン(PC)とディスクメディアからの再生が可能となった
ビデオ再生の画面。Xbox 360本体に加えて、Windows Media Connect搭載パソコン(PC)とディスクメディアからの再生が可能となった
高解像度のWMVファイルやコピープロテクトされたファイルも再生可能となっている
高解像度のWMVファイルやコピープロテクトされたファイルも再生可能となっている

またCD-RやDVD-R、USBメモリーデバイスに記録されたWMVファイルや静止画像なども、Xbox 360上で再生可能になった。

ハードウェア関連の話題としては、“ゲーム画面の1080p(D5)出力への対応”も重要なトピックと言えよう。D端子/コンポーネント端子/アナログRGB経由での1080p入力に対応に対応したTVとXbox 360を接続し、Xbox 360側の映像出力設定(ハイビジョン設定)をD5にするだけで、720pで出力されるゲーム画面を自動で1080pに変換して表示できる。あくまで720pを拡大して1080pに出力するもので、ゲーム側が1080pの解像度に最適化されたゲーム画面を表示したい場合は、それに合わせた開発が必要となるとのことだ。また11月22日に発売される『Xbox 360 HD DVDプレーヤー』での映像出力は、D4(1080i/720p)解像度での出力となる。

1080pでのゲーム画面表示にも対応。本体側で設定するだけで、720pのゲーム画面が1080pに拡大出力される
1080pでのゲーム画面表示にも対応。本体側で設定するだけで、720pのゲーム画面が1080pに拡大出力される

Xbox Live関連のアップデートも非常に多い。興味深い項目としては、まず“Xbox Live アーケード”の自動ダウンロードが挙げられる。新着の無料体験版が掲載されると、自動でHDDにダウンロードする機能で、新着デモなどをすぐに楽しめる。またダウンロード済みゲームのリスト表示の高速化やジャンル別分類表示の追加、ランキングなど“実績情報”の表示改善など、使いやすさの改善も行なわれている。

新しくなった“Xbox Live アーケード”。自動ダウンロードの項目が追加されている
新しくなった“Xbox Live アーケード”。自動ダウンロードの項目が追加されている
気に入ったXbox Live アーケードのゲームを、フレンド登録された友人にお勧めする機能もある。お勧めメッセージには音声メッセージを付加することも可能
気に入ったXbox Live アーケードのゲームを、フレンド登録された友人にお勧めする機能もある。お勧めメッセージには音声メッセージを付加することも可能

オンライン上でゲーム内アイテムや追加コンテンツを購入できるXbox Live マーケットプレースでは、新たに“ゲームのサブスクリプション購入”や“複数購入できる消耗品の購入”などが可能になる。前者はネットワークゲームの一定期間プレイ権(MMORPGでのプレイチケット)をマーケットプレースから直接購入できる機能で、米国でサービス中のゲームですでに利用されているとのこと。後者は少し分かりにくいが、従来は1回購入すれば再度購入することのないゲームアイテム(レースゲームの車やマップ、アクションゲームのコスチューム等)の購入しかできなかった点を改善し、たとえばRPGに置ける回復用の消耗アイテムのようなものを、マーケットプレースで購入できるようになった。最近増加しているアイテム課金型ネットワークゲームを、Xbox Live上で展開する際に必要とされる機能の実装とも言えよう。

そのほかにも、Xbox.comでのユーザーアカウント管理機能が改善された。たとえばパソコンからXbox Liveのアカウントを作成/編集したり、保護者による“ペアレンタルロック”の機能を設定するといった操作が可能になった。

Xbox 360 HD DVDプレーヤーについての詳細とデモも行なわれた。プレーヤーのドライブユニットは、Xbox 360本体とUSB 2.0経由で接続される。本体側のUSB端子が1つしかないため、ドライブユニット側にUSB 2.0ハブ機能が内蔵されており、背面にUSB端子が2つ用意されている。電源はACアダプターによる。

HD DVDドライブの背面。小型のUSB端子が本体との接続用で、その右側2つは周辺機器接続用
HD DVDドライブの背面。小型のUSB端子が本体との接続用で、その右側2つは周辺機器接続用

プレーヤーには再生用ソフトウェアのディスクが付属し、Xbox 360本体側のフラッシュメモリー内にインストールしてから使用することになる。なおWindowsパソコン用のドライバーソフトなどは付属しない。HD DVDのグラフィカルな操作機能“インタラクティブ機能”にも準拠しており、ピクチャーインピクチャー機能を使ったサブストリームの表示などが可能になっている。HD DVD再生中も、Xbox Liveのチャット機能などを利用することも可能である。

Xbox 360 HD DVDプレーヤーでは、HD DVD再生中にXbox Liveの機能を利用することもできる。映画を見ながら映画についてボイスチャットなんてことも
Xbox 360 HD DVDプレーヤーでは、HD DVD再生中にXbox Liveの機能を利用することもできる。映画を見ながら映画についてボイスチャットなんてことも
さまざまな周辺機器も新しく登場する。これはビデオチャット用カメラ『Xbox Live ビジョン』(4200円)。パソコンでも使用可能
さまざまな周辺機器も新しく登場する。これはビデオチャット用カメラ『Xbox Live ビジョン』(4200円)。パソコンでも使用可能
『Xbox 360 ワイヤレス ヘッドセット』(6300円)。ワイヤレスコントローラーと同じ2.4GHz帯の電波を使用し、1台の本体に最大4セットまで接続可能。バッテリーは内蔵充電池で、8時間以上の連続利用が可能
『Xbox 360 ワイヤレス ヘッドセット』(6300円)。ワイヤレスコントローラーと同じ2.4GHz帯の電波を使用し、1台の本体に最大4セットまで接続可能。バッテリーは内蔵充電池で、8時間以上の連続利用が可能

XNA Game Studio ExpressでXbox 360用ゲームを自作

マイクロソフトでは、WindowsパソコンとXbox 360で共通のゲームを開発可能にする開発キット“XNA Games Studio Express”を提供する予定だが、これについての詳細も説明された。

キットはDirectX 10ベースの開発環境XNA Games Studio Expressと、開発言語の“Visual C# Express”で構成され、どちらも無償でダウンロード可能である。開発に必要なドキュメントも含まれる。ただしXbox 360用のゲーム開発と実行には、有料の“Xbox Creator's Club メンバーシップ”への加入が必要となっている。料金は年間9800円(税別)、または4ヵ月分4800円(税別)。マーケットプレースからクレジットカードでの決済も可能となっている。

パソコン上で開発したゲームは、パソコン側に登録されたXbox 360本体のみに転送可能となっている。そのため開発したゲームコンテンツ自体を自由に配信して、他のXbox 360ユーザーに遊んでもらう、という使い方は事実上できない。不自由な制限ではあるが、ライセンスビジネスで成り立つゲーム産業のビジネスモデルを考えると、致し方ない制限と言えよう。

XNA Games Studio Expressの提供開始時期は、2006年末となっている。

(編集部 小西利明)


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