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【あなたの知らない検索エンジンの秘密】検索エンジンにも“ビジュアル系”がある!?
2002年11月28日
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筆者のジェフ・ルート(Jeff Root)。イージャパン(株)(http://www.ejapaninc.com/)でチーフSEOスペシャリストとして働く。日本には出たり入ったりで早や10年。北米と中央アメリカでも、SEOの仕事の経験を積んできた。 |
オーバーチュアがついに日本のウェブに登場
ライコスで、オーバーチュアの広告エンジン結果を見ることができるようになった。オーバーチュアのスポンサードサーチが、ついに日本に登場したというわけだね。結果はこんな風に表示される。
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オーバーチュアのスポンサードサーチを表示しているライコスの検索結果 |
間もなく――そう、来週か再来週には、gooやヤフー(Yahoo!)、インフォシーク、MSNなどでも同様の検索結果を見ることができるようになるだろう。どうしてオーバーチュアがスポンサードリスティングと呼ばれる広告を検索結果の上部に表示させようとしているのかといえば、そいつはごく簡単なことだ。だって検索結果の最上部ってのは、いちばんクリックされやすく、だからこそもっとも価値のある位置になっているからね。
ビジュアル系検索エンジンの問題
ビジュアル系の検索エンジンっていうのを知ってる?
検索結果を表示するのに、ただ単にリストを並べるだけでなく、Javaやフラッシュ(Macromedia Flash)を使ってマップ風に表示するような検索エンジンのことだ。検索結果のURLはまるで分子集団みたいに表示されて、面白い。たとえばKartOOという検索エンジンを見てほしい。“Japan”と“Soccer”という2つの単語で検索してみようか。すると検索結果は、ページの中央にあるマップの中に表示される。スポンサードサーチの結果は――この検索エンジンはEspottingという英国の会社と提携している――画面の左下に現われるだけだ。
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“ビジュアル系”検索エンジン、KartOOのサイト。検索結果とスポンサードサーチが別の場所に表示される |
オーバーチュアやグーグル・アドワーズ、BTルックスマートといったスポンサードサーチが成功した理由のひとつとして、広告エンジンの表示がふつうの検索結果とまったく同じように見える、ということがある。ユーザーの側はそれが広告だと気づかずに使っていることが多いわけだ。スポンサードサーチは画面のトップにあって通常の検索結果とシームレスに表示され、ユーザーの多くは自分が実際に検索した結果が表示されていると思いこまされている。
ところがKartOOのようなビジュアル系の検索エンジンの場合、広告エンジンと検索エンジンはシームレスになっていない。表示されるのは別の場所だ。もしユーザーが検索結果を見るのにmapの中だけを読むようになってしまったら、どうなるだろう? 果たしてmapの外、画面の左下とかそんな場所に価値は生じるのだろうか? ライコスなどの従来型のインターフェイスを持つ検索ポータルと、KartOOのようなビジュアル系インターフェイスを持つ検索ポータルで、スポンサードサーチのクリック率を比較していると面白いかもしれないね。
ビジュアル系検索サイトにはほかに、以下のようなのがある。
an English thesaurus
a Google link popularity checker (does not handle Japanese)
search the US National Library of Medicine
browse the Open Directory Project using both a visual UI and the typical list of results
a basic test demo for an EC site (be sure to double click the green boxes)
click on the demo for browsing web pages
もし日本語でこうした“ビジュアル系”を実行している検索サイトがあったら、ぜひ教えてほしい。
フラッシュの正しい使い方って?
一般的に言えることとして、フラッシュ(Macromedia Flash)を使えば使うほど、検索結果ランキングでの順位は落ちていく。検索エンジンが放つロボットは、フラッシュの.swfファイルからはあまり情報を得ることができないからだ。もしあるサイトがシンプルなHTMLテキストよりもフラッシュのコンテンツを多く含んでいる場合、他の同じような競合サイトと比べて検索結果にランクインする確立はかなり低くなる。
もちろん検索エンジンの中にはロボットがフラッシュを読み込んでくれて、そうしたサイトも収集対象にすることができるものもある。しかしだからといってそうした検索サイトがフラッシュのコンテンツを結果ランキングの上位に入れてくれるかといえば、答えはノーだ。
.swfファイルには.txtファイルを埋め込むことも可能だから、グーグルやファスト(Fast)のロボットにテキストの内容を読ませるようにし向けることもできる。しかしそうした手法にも限界がある。
とはいえ、フラッシュはとてもクールだ。動きも素晴らしい。音も最高。映像はぐっと来る。それは誰だって認めるところ。もちろん、僕だってそうだ。実は僕だってフラッシュを使ってるし、フラッシュを使ったクールなサイトを見るのは大好きだ。余談だけど、フラッシュって“魅力的”という意味の“flashy”という英単語から名付けられたって知ってた?
世の中には、フラッシュを使っていて、しかしちゃんとSEO(検索エンジン最適化)を行なってページビューをきちんと得ているサイトもある。以下に挙げるウェブサイトは、僕の知人が別の知人のために作ったサイトだ。
ルーフボックス シャトルフォア−
スキーやサーフィン、スノーボードの好きな若者向けに、自動車用のルーフキャリアーを売る小さな会社のサイト。若者がこのサイトを見るときは、もちろんフラッシュが必要だ。見てもらえればわかるけれど、メインのページはテキストを中心に構成されている。でもページのいちばん下にはフラッシュの画面が挿入されていて、ページ全体にダイナミックなイメージを与える仕掛けになっている。親会社のYTS(株)も同じようなデザインのウェブサイトを作っている。この会社のサイトは、同業他社のサイトと比べて検索結果ランキングでかなり上位に入っているんだよ。
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ルーフボックス シャトルフォアーのサイト |
クバカン レストラン
グッチや三宅一生、アルマーニなんかが並んでいる青山のflashyな場所にある、flashyなレストランだ。なんで僕がこの高級な店で食事をする余裕があるかといえば、それは無料だから。ふふふ。ぼくのガールフレンドがこのサイトを作り、レストランのオーナーは彼女に2人分の日曜日のブランチを無料にしてくれる贈り物をしてくれたっていうわけ。高級な場所に行く人たちは、フラッシュもお好き?ということかな。
でもこのサイトはよく見ると、どのページもシンプルでクリーンなHTMLテキストを中心に構成されていることがわかるはずだ。どのページにもたくさんのテキストがあり、たくさんのキーフレーズがあり、たくさんのリンクがある。フラッシュはそれぞれのページで、いくぶん“香りづけ”のために使われているだけだ。だからロボットの邪魔にはならない。まだ新しいページなので検索エンジンのインデックスには入っていないけれど、たぶんロボットにきちんと認識されるはずだ。
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クバカン レストランのサイト |
(ジェフ・ルート/翻訳・編集部 佐々木俊尚)
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